【SMシングルS3序盤】砂かきチョッキドリュ入りカバゲン【瞬間9位】
初めまして、対戦特化サークル流星群2年のふらんです。念願だったレート2000、おまけにPGL1ページ目を達成でき、なおかつオリジナリティのある構築となっているので構築記事を発信します。以下常体。
背景
シーズン2ではカバゲンという、カバルドンで砂とステロを巻いた後メガゲンガーの一貫性を作っていく並びが結果を残していた。折角カバルドンを採用するならドリュウズも採用すれば構築のパワーが増すのではと考えこの三体を軸とした構築を使用した。
目的
・カバルドン展開からメガゲンガーが不利なスカーフテテフやミミッキュをドリュウズで倒す
・上記の動きができないときはドリュウズやメガゲンガーを絡めたサイクル戦を展開する
理論
・砂かきによるSの高さ
・広い技範囲
・高いA
・恵まれたメインウェポン
からなるアタッカー性能と、
・鋼地面の耐性
・高いH
からなる受け性能の両面があることに気がついた。
今までのドリュウズはASベースの砂かきドリュウズか、突撃チョッキ持ち型破りドリュウズのどちらかであった。ここで、特性は砂かきで突撃チョッキをもたせたドリュウズが強いのではないかと考えた。型破りは環境に刺さっておらず、剣舞ジメンZで得られる瞬間火力はつのドリルで代用することができる。
耐久面に関しては砂かきドリュウズに必要な最低限のAとSを残して残り耐久に振ったら一般的な型破りチョッキドリュウズより硬くなった。これらのことから砂かきチョッキドリュウズは十分に戦えるポテンシャルを持っていると考えた。
カバドリゲンの並びの取り巻きとして、地面やミミッキュに後出しできるオボンパルシェン、ドリュウズとの相性補完に優れて耐久型ポケモンを嵌めるカプ・レヒレ、単体性能が高くガブマンダに比較的強い最速両刀メガマンダを採用した。
個体解説
ゲンガー@メガストーン 呪われボディ
シャドーボール/ヘドロ爆弾/気合玉/凍える風
おくびょう
136-*-80-182-95-178
4-0-0-252-0-252
フルアタのCSメガゲンガー。カバルドンに繰り出されるレヒレ、ジャロ、ガッサに強いので初手に投げることが多かった。またマンダも無振りなら凍える風で確一なのでマンダ入りにもよく初手で投げていた。ただし初手に出した場合も終盤の抜きのために序盤でゲンガーが落ちないように気をつけた。サイクルカットもでき、柔軟な立ち回りが出来るポケモンだった。
地震/欠伸/ステロ/怠ける
わんぱく
215-132-187-*-92-67
252-0-252-0-4-0
普通の物理受けカバルドン。なるべく先発にせず受けれる相手に後投げしてステロなり欠伸なりを撒いた。吠えるを入れたかったが怠けるを抜く勇気がなかった。HBぶっぱなので特殊のZ技に一撃で飛ばされていた。
ドリュウズ@突撃チョッキ 砂かき
意地っ張り
190-195-81-*-104-124
20-180-4-0-148-156
・ 攻: ゲッコウガ 特攻: 155 ハイドロポンプ
ダメージ: 126〜150割合: 67%〜79.7%
・攻: ウルガモス 特攻: 187 火炎放射
ダメージ: 152〜180割合: 80.8%〜95.7%
・メガゲンガー 特攻: 222 気合玉
ダメージ: 130〜154割合: 69.1%〜81.9%
理論で述べた通りの活躍をしてくれた。突撃チョッキをもたせることで単体性能が向上した。ポリ2やクレセリア、ドヒドイデなどの耐久ポケモンにつのドリルの試行回数を稼ぐことができ、終盤の砂かきによる抜き性能も健在だった。素早さのラインは最速スカーフテテフを抜ける程度まで下げた。かなり耐久を厚くしたので、ゲッコウガのハイドロポンプやウルガモスの火炎放射程度は耐えることができた。
またゲンガー対面もチョッキがバレていなければ、気合玉や催眠術から入らないでシャドーボールを打ってくるので砂下でなくとも勝てた。ドリュウズを通せそうな時や後出し出来るポケモンが2匹以上いる時に積極的に選出した。
つららばり/氷の礫/ロックブラスト/殻を破る
意地っ張り
154-154-200-*-65-101
150-196-0-0-0-164
流星群に伝わるオボンパルシェンを採用した。+2パルシェンのロックブラストをオボン込みで確定で耐える調整であった。ガブリアスやランドロスに後投げでき、ボーマンダでミミッキュに威嚇を入れた後パルシェンにバックする動きも安定していた。またパルシェンミラーに勝てるポケモンでもあった。素早さが+2で最速130族が抜ける程度まで落として使っていた。
たまに破れば勝てる試合があるので、その場合は抜きエースとしての役割を果たしてもらった。
カプ・レヒレ@マゴの実 ミストメイカー
波乗り/ムーンフォース/瞑想/身代わり
図太い
177-*-159-133-150-109
252-0-76-140-0-42
バシャやギャラ、サザンなどをタイプで受けたり、ポリ2などの耐久型を瞑想の起点にしたりと、八面六臂の活躍を見せた。1/2回復木の実のおかげで対面性能も高く終盤の詰めのコマとしても役に立った。身代わりで能動的に木の実を発動させることが出来るので木の実が腐りにくく、選出した試合は期待以上の仕事をした。
捨て身タックル/流星群/大文字/龍の舞
無邪気
172-176-100-140-90-167
メガ後172-186-150-150-98-189
12-164-0-76-0-252
最速両刀マンダ。流星群を搭載することでガブやマンダに比較的強くなった。また大抵のヤドランやカバルドンを捨て身タックルからの流星群で倒すことができた。パーティーに炎技を持てるポケモンがいなかったため大文字を採用した。
結果
シーズン3の序盤に初のレート2000を記録した。その時の順位は9位で、これも最高順位となった。最高レートは画像がないが2017であった。サブロムではパルシェンをテッカグヤに替えて1500近辺からスタートし、26戦21勝と高い勝率を出すことが出来た。virgin cupではボーマンダに地震と岩雪崩を搭載して臨んだが4勝4敗と振るわなかった。
考察
選出パターンは
と多様であった。柔軟に選出出来ると言えば聞こえは良いが悩む場面が多かった。リザYやボーマンダが相手にいたらほぼ初手で出されるのでボーマンダを先発に、グロスランドやマンダカグヤにはゲンガーを通す等の考えでメガ枠の選出を決めていた。しかし環境にメガボーマンダの捨て身タックルを耐えるリザYが増えてきたため、リザYの対策については考え直す必要がある。
またこの構築の欠陥として、瞬間火力に乏しいことが挙げられる。テッカグヤやポリゴン2、カビゴン、カバルドン、スイクンなどの数値受けに対し、ドリュウズのつのドリルを頼ることになってしまい非常に厳しい戦いを強いられた。これの解決のために積み+Z技の形を取れるポケモンが必要だと考えた。しかしボーマンダの枠を飛行Zカイリューや格闘Z霊獣ボルトに替えて試してみたが劇的な効果は得られなかった。パルシェンの枠を攻撃的なポケモンか毒毒持ちのポケモンに変更したほうが良いと思う。
最近はカバルドンに対して対策が進み、特殊技のZや草結びなどで簡単に落とされてしまうことが多くなったので物理特化ではなく特殊耐久に特化させた方が強いと感じた。
カプ・レヒレについて、この型はレヒレに求められる役割をほぼ完璧にこなせるため非常に強かった。強いて言えばカバルドンに対して処理が遅れることとウルガモスの起点になってしまうことが欠点であった。努力値振りにミスがあったのと意図を忘れてしまったのとでよくわからない数値になってしまっている。
結言
ほぼオリジナルの構築で最高レートを更新することができ、満足している。大した結果ではないが、個人的にはカバルドンドリュウズの並びに新たな可能性が生まれたと思っている。どちらも単体性能が比較的高く他の強力な並びの補完として採用しやすいので、これからも機会があればこのカバドリュを使っていきたい。
謝辞
ボーマンダの調整案をくれたFeO、カプ・レヒレの案をくれたわだーだ、いつもフレ戦を快く引き受けてくれる流星群のメンバーにこの場を借りて感謝を示す。